──改憲手続きについて「国民投票を先にすればいい」と提案したことがある。
小沢:日本の憲法は改正が難しい硬性憲法になっている。日本にもう少し民主主義が定着していれば96条を改正してもいいが、日本の国民は「空気」に流されやすいから危険。その時々で変な改正がなされかねない。政治論としていえば、僕が総理で憲法をこう変えたいと考えるなら、まず自分の改憲案を「どうですか」と国民に問う。
──民進党など野党は「安倍首相の手による改憲」に反対している。
小沢:安倍さんの提案だって、いい改正なら賛成する。しかし、安倍さんは96条改正と言ってみたり、緊急事態条項をつくると言ってみたり、コロコロ変わる。アメリカがつくった憲法を自分の内閣で改正したいという「情緒」だけで動いている。
悪い子供が権力をおもちゃに使って改憲の火遊びをしているから日本の前途が不安になる。
※週刊ポスト2017年7月7日号