「歌舞伎役者に嫁いだ妻と実家の関係は、普通の家庭とはかなり違います。結婚したら実家とはかなり距離を置くのが当たり前なんです。『父』『母』といえば嫁ぎ先の両親のことで、『義父』『義母』といった言い方はしません。麻央さんもテレビインタビューで故・十二代目團十郎さんのことを『父』と呼んでいましたよね。一方、実家の両親は『実家(さと)の父』『実家(さと)の母』という呼び方になります。歌舞伎の家は独特の世界なので、嫁の実家が入り込む余地はないんです」

 とは、ある歌舞伎関係者。そんな中で海老蔵の「成田屋」と麻央さんの実家の「小林家」の関係は異例だという。それは麻央さんの闘病という特殊な事情があったからだ。

「実際に麻央さんの闘病が発覚する以前は、歌舞伎関係者の間から“麻耶さんは海老蔵の家に入り浸りすぎではないか”という批判めいた声も聞こえてきました」(前出・歌舞伎関係者)

 とはいえ今、麻耶の手なくして海老蔵と2人の子供が日常生活を送るのは難しい。母を亡くして、信頼できる伯母までいなくなっては…と考えると子供たちのショックは計り知れない。

「お気持ちは痛いほどわかりますが、いつまでもこのままというようにはいかないでしょう…。なにしろ海老蔵の家は歌舞伎界の中心である市川宗家。将来はその跡取りである勸玄くんは成田屋が教育するのが筋というものです。厳しいようですが、元妻の実家が入り込めるような世界ではありません。実際、麻耶さんは家で面倒を見たり、幼稚園などの送り迎えはしても、歌舞伎の劇場や稽古にはついていってはいないそうなので、そのあたりはご承知だと思いますが…」(別の歌舞伎関係者)

 歌舞伎の稽古そのものは海老蔵が直接つけるにせよ、歌舞伎役者としての人格形成や教養はおかみさんに負うところも大きい。それを多忙な海老蔵がひとりで行えるのか。海老蔵は「麻央と一緒に生きる」と公言しているが、いずれ周囲から再婚をすすめられても不思議ではない。

「亡くなってすぐにひどい話だとは思いますが、それほどおかみさんは大事だということです。独り身の歌舞伎役者は少なくはないんです。尾上松緑(42才)や市川中車(香川照之、51才)は離婚して今は独身。2015年に亡くなった坂東三津五郎さんは離婚後、別れた妻が子供を楽屋口まで送り迎えしていました。でも、歌舞伎界のなかでも最も歴史ある成田屋はそうはいかないのではないでしょうか。おかみさん不在のままで、歌舞伎界一の大所帯をまとめていけるのかと不安の声はあがってしまうのです」(前出・別の歌舞伎関係者)

 もし海老蔵に再婚話が持ち上がれば、海老蔵と麻耶ママの“代役家族”は変わらざるをえないのか。海老蔵一家の試練は続いている。

※女性セブン2017年7月20日号

関連記事

トピックス

世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン