たしかに優勝の遠のいた今年こそ、再建をスタートさせる大チャンスである。同じ負けるのでも将来を担い得る若手を使って負けたほうがはるかに生産的だ。
巧みなバットコントロールと華麗な守備で活躍した篠塚和典氏も、巨人ナインの実力を高く評価している。
「個々の選手の力量は十分にある。あとは、選手の士気を高め、チームの雰囲気を良くするか。勝っても負けても同じ雰囲気でやっていては、選手に緊張感が生まれない。ベンチ内に“怒られ役”の選手を作るのも手だと思う」
すると適任は、チーム生え抜きの坂本勇人や長野久義といった面々だろうか。由伸監督に怒鳴られる姿を、確かに見てみたい。
う~ん、どの提案も頷けるものの、42年前の『週刊読売』(2008年に休刊)に掲載された〈巨人を優勝させるための読者のアイデア〉は、「王への敬遠はホームラン扱いにせよ!!」「巨人の全試合について、あらかじめ巨人には二点を与えておく」などと比べると“応援団”もおとなしいような気が……。
ここはやはりこの方にご登場願おう。『週刊読売』や「報知新聞」にもたびたびコメントを寄せてきた筋金入りの巨人ファンの漫画家・黒鉄ヒロシ氏だ。