では、「PLより弱い阪神」という表現に倣って、ヤクルトとロッテが今春のセンバツ覇者・大阪桐蔭や、清宮幸太郎(3年)率いる早稲田実業といった強豪校と対戦したらどうなるか。前出・平井氏はこういう。
「当時のPLも、今の大阪桐蔭や早実も、高校野球は1回負ければ終わりのトーナメントだから、どんな場面でも手を抜かへん。やっぱりエエ勝負になるやろうね。高校球児でいえば150km近い球を投げる秀岳館(熊本)の川端健斗(3年)や、予選で敗退した日大三(西東京)の櫻井周斗(同)のような超高校級左腕が出てきたら、ヤクルトやロッテのバッターじゃそう簡単には打てないと思う。もちろんプロやから、10回やって負けるとしても2~3回でしょうが」
ちなみに今季のヤクルトは対広島戦の勝率が約3割(4勝9敗)である。「広島とヤクルトの実力差」と「ヤクルトと大阪桐蔭の実力差」がちょうど同じくらいという見方もできる。
※週刊ポスト2017年8月11日号