スポーツ

阪神暗黒時代知る虎番記者が語る今季ヤクルトとロッテの弱さ

2年連続のトリプルスリーの山田哲人も今季は波に乗れず

 かつて「PL学園より弱い」と揶揄されたのが、暗黒時代の阪神である。1985年に球団史上初の日本一に輝いたものの、翌年は3位。翌1987年は最下位に転落し、以降15シーズンで10回も最下位に沈んだ。この間、Aクラス入りは1回だけ。「地獄の15年」だった。

 当時のPL学園は1983~1985年に在籍したエース・桑田真澄と4番・清原和博の“KKコンビ”が甲子園を沸かせ、阪神が低迷を始めた1987年には立浪和義や片岡篤史、宮本慎也らを擁して春夏連覇を達成。阪神の「暗黒の15年」の間に、春夏合わせて11回の甲子園出場を果たした。“伝説の虎番”と呼ばれた『デイリースポーツ』元編集局長の平井隆司氏が振り返る。

「バース退団や掛布(雅之)引退が重なって、ほんまに弱かった。PLと対戦したら負けるとマスコミが書き立てたもんです。実際に、エエ勝負になると思ってましたよ。PLの方がチーム内競争は激しいし、守備もよく鍛えられていた。PLに金属バットを持たせたら完全に負けてたやろうね(笑い)」

 だが、今季は当時の阪神より弱そうなプロ野球チームが2つある。ヤクルトとロッテだ。ヤクルトは目下の勝率.352、チーム打率.233、防御率4.09。ロッテは勝率.333、打率.221、防御率4.47と、どちらもすべてリーグ最下位を独走中である(7月26日終了時点)。1960~1970年代にロッテで活躍した名球会メンバー・山崎裕之氏はこう嘆く。

「ロッテの投手陣は、昨年14勝の石川歩(29)が2勝8敗、10勝した涌井秀章(31)が3勝7敗、8勝のスタンリッジ(38)がようやく2勝目をあげた。エース級3人がこれでは、浮上できるはずがない。ヤクルトも昨年8勝の石川雅規(37)が4勝10敗、クローザーの秋吉亮(28)は右肩を痛めて長期離脱です。おまけに2年連続のトリプルスリーの山田哲人(25)が2割2分台。最下位じゃないほうが不思議でしょう」

関連記事

トピックス

高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
阿部なつき(C)Go Nagai/Dynamic Planning‐DMM
“令和の峰不二子”こと9頭身グラドル・阿部なつき「リアル・キューティーハニー」に挑戦の心境語る 「明るくて素直でポジティブなところと、お尻が小さめなところが似てるかも」
週刊ポスト
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン