芸能

“山口組芸能部長”が語っていた「高倉健さんの思い出」

田岡三代目の頃から、山口組と芸能界のパイプは太かった(写真:共同通信社)

 元ヤクザの男が、老人ホームでひっそりと息を引き取った。男はかつて、ヤクザと芸能界のパイプ役を務め、“山口組芸能部長”の異名を持つ超大物だった。とくに縁が深かったのが、3年前に亡くなった俳優、高倉健だったという。ノンフィクション作家の森功氏がその関係性を辿る。(敬称略)

 * * *
「新幹線で二代目の井上(茂樹)さんが東京に向かっているところみたいです。大石さんが亡くなったのは、間違いないでしょう」(警視庁関係者)

 入盆前の8月9日、斯界に訃報が駆け巡った。その前日、山口組初代大石組組長の大石誉夫(たかお)が、東京近郊の特別養護老人施設で急逝した。死因は誤嚥性肺炎だった。

 1933年2月20日、愛媛県新居浜市生まれ。実兄・宮次郎のあとを追うように山口組入りした大石は、神戸港の冲仲仕(港湾労働者)を束ねる小さな組に過ぎなかった山口組を日本最大の暴力団組織にした中興の祖、三代目組長の田岡一雄に引き立てられた。岡山で大石組の看板を掲げて直参と呼ばれる直系二次団体に昇格。四代目の竹中正久体制で舎弟、五代目の渡辺芳則のときには舎弟頭補佐に就任し、執行部入りした。

 五代目体制で3万人規模に膨らんだ山口組では、全国に散らばる直系組織をブロック制にし、大石は中国・四国ブロック長として一円に睨みを利かせた。山口組屈指の資金力を誇り、2005年7月に発足した六代目組長の司忍(本名・篠田建市)の顧問に就いた。2012年2月、大石組を井上茂樹に譲って引退した山口組の元最高幹部である。大阪府警の元暴力団担当刑事がこう解説する。

関連記事

トピックス

柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン
モデルで女優のKoki,
《9頭身のラインがクッキリ》Koki,が撮影打ち上げの夜にタイトジーンズで“名残惜しげなハグ”…2027年公開の映画ではラウールと共演
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン