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広陵・中村奨成が語る「僕が考える究極のキャッチャー」

◆ボール回しから本気

 少年の写真撮影に応じる間に、広陵の仲間はバスに乗り込んでいた。私は中村に声をかけ、バスまでの800mを、約10分かけて一緒に歩いた。

「自分、小さい子どもがめっちゃ好きなんです。良いお父さんになれますか?」

 広島県の廿日市市出身の中村が野球を始めたのは小学1年生の時。一人だけ違う方向を向いて守る捕手に惹かれた。最初から肩は誰より強かったという。

「子どもの頃から、よくモノは投げていましたね。ボールだけでなく、そこらへんにあるものを(笑)」

 少年野球で肩が強い子どもは真っ先に投手を任されるはず。だが、「コントロールが悪くて……」投手としては落第。プロを目指す選手の多くは、小中学時代から硬式野球に励むが中村は中学時代も軟式だった。

「硬式チームが近くになくて、遠くまで通うのが面倒だったんです。中学でもピッチャーをやってみましたが、今度は捕れるキャッチャーがいなかった(笑)」

 広陵の監督である中井と初めて出会ったのは中学2年の時。中井が振り返る。

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