「肉体だけの割り切った関係、あるいは“未来はない”と自覚している不倫関係の場合には、写真を残したりといったことはしません。それは、あくまで配偶者や家庭が何よりも大事であることを理解しているからです。むしろ不倫相手のことを第一に考え、愛情を深く注いで“不倫成就”の未来を信じているタイプほど、隠さなければと思いながらも写真を撮ってしまうのです」
抗えない理由は、人間の脳の中を覗いてみてもよくわかる。
「脳の報酬中枢である側坐核に分泌される快楽物質『ドーパミン』が関係していると考えられます。ドーパミンは、興奮状態の高さに応じて分泌量が変化し、人知れぬ恋=不倫をしているかたは普通の恋愛をしているカップルや長年連れ添った夫婦よりもドーパミンが大量に分泌されるんです。すると理性のブレーキが利かなくなり、不倫の確たる証拠となる写真を残すといったリスクを、あえて冒そうとしてしまうのです」(脳科学者の塩田久嗣さん)
人知れず恋焦がれる関係で始まった不倫も、倫理的にダメとわかっているのに、理性よりもドーパミンによる快楽が勝ってしまい、“忘れ物”を残してしまうということだ。
いずれの不倫カップルも、まさか後に、“あの時の写真”が流出するなど想像もしていなかったに違いない。
※女性セブン2017年9月7日号