昨年8月に榮倉奈々さんと結婚したことが、賀来さんの演技を変えるきっかけの1つになったことは想像に難くありません。結婚したことで視聴者やメディアの見る目が変わる以上、今年は賀来さんにとって勝負の年。ルックスによる人気ではなく、演技で引きつけるしかない立場になったことを自覚しているのではないでしょうか。実際、イケメン俳優として扱われる呪縛から離れたことで、それぞれの役柄に迷いなく挑んでいる様子が伝わってきます。
賀来さんは結婚発表時、「彼女となら明るく楽しい人生を過ごせると思い入籍いたしました。まだまだ未熟者ではありますが、お世話になっている関係者の皆様にご指導いただきながら、仕事に精進しようと思っております」とコメントしました。
その「明るく楽しい」は、俳優としての演技にも表れています。特に福田雄一さんが脚本・演出を手がける作品では、変顔、奇声、妙な動きを見せるなど新境地を開拓。今年だけで、ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』、現在公演中の舞台『ヤングフランケンシュタイン』、10月公開の映画『斉木楠雄のΨ難』に出演するなど、佐藤二朗さんやムロツヨシさんらと並んで“福田組”の常連となりました。賀来さんは、強烈な個性を放つ先輩たちと遜色ない喜劇役者として認められているのです。
◆主演俳優より性格俳優の道を歩む