そもそも、「昭和の大女優」という設定なのに、9月に入り世津子をいじり始めたことが不自然の始まり。小娘のみね子がマスコミの包囲網から世津子を助け出すのも、あかね荘に住むことも、愛子とプロレスするのも奇妙。
「何とか視聴者の気を引こうと唐突にコメディタッチの笑いを誘う演出を挿入したりするけれど、『ひよっこ』は違う」と8月に書いたのですが……もしかしたら違わないのかも? なぜならプロレスのシーンなんて筋と関係なく、無理に入れる必要がない要素だし。5ヶ月かけた丁寧な作りこみが、「最終盤の話題作り」のために犠牲になってしまうとすればあまりにもったいない。
いや、もし大団円のためなら何でもあり、というのなら、いっそのこと島谷くんが離婚し佐賀から再上京してみね子に求婚して万歳……なんていうトンデモ幕切れまで想定したくなります。