政界の男たちをあ然呆然とさせた「小池マジック」は、これからどこに向かうのか。
「東京に25ある小選挙区に7月の都議選の投票数を当てはめると希望の党は22議席で勝利する計算です。自民党は最悪の場合、全敗もあり得るんです。“魔の2回生”と呼ばれる自民党の若手議員たちは全国的に軒並み落選。自民が大敗して希望の党が比較第一党になれば、維新と連立して政権交代はかなり現実的といえます」(全国紙政治部記者)
安倍政権を倒し、悲願の政権交代を果たすための最後のピース。それは「小池氏の出馬」だ。
「現在、かたくなに『出馬はない』と言う小池氏ですが、一寸先は本当に何が起こるかわからないのが、政治の世界。どんなに希望の党が躍進しても、小池氏が都知事のままでは首相にはなれません。小池さんが『衆院選に立候補して首相をめざす』と宣言したら、希望の党の勢いは何倍にも増すはずです。慎重にタイミングをうかがっていて、10月10日の公示日前の、“ここだ”という勝機で出てくる可能性が高いでしょう。ただし、そうなれば都知事の仕事を放り投げたという批判を受けることも覚悟しなければなりません」(前出・政治部記者)
小池氏が衆院選に立候補する場合は、都知事を辞任することになる。後任として囁かれるのはビッグネームばかりだ。
「いちばんのサプライズは、小泉純一郎氏(75才)が『原発ゼロ』を訴えて出馬すること。小池氏と小泉氏の緊密な関係を考えても、東日本大震災以来、脱原発をライフワークとする小泉さんが“人生最後の御奉公”として悲願達成のため立候補する可能性は捨てきれません。民進党前代表で東京が地盤の蓮舫参院議員(49才)や、ツイッターで政局を意識した発言を繰り返している橋下徹・前大阪市長(48才)の出馬が噂されます」(前出・政治ジャーナリスト)
※女性セブン2017年10月19日号