国内

古谷経衡氏「蔡英文氏に比べ小池百合子氏の矮小性は際立つ」

小池氏の希望の党は不発(写真:AFP=時事)

 防衛大臣だった稲田朋美氏の不可解答弁、豊田真由子氏の「このハゲー!」発言が自民党一強体制を揺るがした。が、攻勢に出るはずの民進党は山尾志桜里氏の不倫報道で自滅。解散・総選挙へ。そこに颯爽と現れた小池百合子氏は新党結成。しかし、選挙戦が始まるや風はピタリと止む。結局大敗した。

 いのち短し、恋せよ乙女──とは、刹那の恋に生きる女性をモチーフにした戦前の歌謡曲だが、こと女性政治家の立場は、今も昔も「いのち短し」。その背景として、評論家の古谷経衡氏は「男性優位の因果ではなく、独立不羈を志向しない女側にこそ応分の問題があるように思える」と分析した。そして、一時は期待された女性議員たちの「オウンゴール」を指摘する。

 * * *
「日本初の女性総理」と嘱望された政治家が咲いては散り、現れては消えていった。稲田朋美、小池百合子、蓮舫、高市早苗、片山さつき、古くは田中眞紀子、土井たか子等々である。

 野田聖子は後述、土井はともかくとして、そのほとんどの「消滅」理由は男性優位社会のシステム的欠陥ではなく、自らのオウンゴールである。高市は総務大臣時代、民放を恐喝するかの如き「電波停止」発言で政治家としての資質が疑問視された。

 片山さつきは在特会(在日特権を許さない市民の会)のデモに参加する能天気な極右でとうてい国際標準ではない。田中眞紀子は角栄の娘というだけで重宝されるも外務大臣時代に問題行動を繰り返して閣外に追放され、最終的には自民党から脱党した。土井は信念の人だったが社会党イデオロギーを跳躍できず、大衆浸潤には遠かった。

関連記事

トピックス

WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
高校時代には映画誌のを毎月愛読していたという菊川怜
【15年ぶりに映画主演の菊川怜】三児の子育てと芸能活動の両立に「大人になると弱音を吐く場所がないですよね」と心境吐露 菊川流「自分を励ます方法」明かす
週刊ポスト
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
2020年に引退した元プロレスラーの中西学さん
《病気とかじゃないですよ》現役当時から体重45キロ減、中西学さんが明かした激ヤセの理由「今も痺れるときはあります」頚椎損傷の大ケガから14年の後悔
NEWSポストセブン
政界の”オシャレ番長”・麻生太郎氏(時事通信フォト)
「曲がった口角に合わせてネクタイもずらす」政界のおしゃれ番長・麻生太郎のファッションに隠された“知られざる工夫” 《米紙では“ギャングスタイル”とも》
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
将棋界で「中年の星」と呼ばれた棋士・青野照市九段
「その日一日負けが込んでも、最後の一局は必ず勝て」将棋の世界で50年生きた“中年の星”青野照市九段が語る「負け続けない人の思考法」
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン