高級クラブが軒を並べる大阪の繁華街、北新地を探索すると、そう話すママもいた。加計学園の加計といい、夫人の昭恵といい、長年持病の潰瘍性大腸炎のせいでアルコールを受け付けなかった本人の周囲には、なぜか酒豪が多い。巨大医療法人グループを率いる籔本の豪遊ぶりもまた、北新地ではかなり有名なようだ。
「4年近く前、ヤブちゃんの行きつけのクラブが3軒目の系列店を出すことになり、彼がお祝いしようとママに持ちかけた。で、総理を招待しようと。北新地の牛寶という松阪牛の懐石料理店で食事して、そのあと店を貸し切りにしてパーティを開くという趣向をヤブちゃんが考えたみたい。クラブのオープン記念で時の総理を呼べるくらい力があるんやね、と新地で評判でした」
北新地の事情通はそう言った。グルメサイトでは、牛寶は滅多に予約の取れない高級店で、「ひとり当たり3万円~」と書かれているが、実際は7万円以上、10万円近くかかることも珍しくない。事情通が囁く。
「ヤブちゃんはひと晩何百万円も使うような人だから、そんなものは平気なんでしょう。医者仲間やクラブのママや女の子たちといっしょに牛寶で腹ごしらえをしてから、店に繰り出すつもりやったんやね。ところが、どこから総理のことが漏れてしもたんか、ひょっとすると黒塗りのハイヤーが牛寶の前にいたからかもしれへんけど、話が広まってもてね。総理が食べている最中に野次馬が100人くらい、店の前に集まって大騒動になってしもたんです」
むろんお忍びの新地遊びだったが、こうなるとマスコミに嗅ぎつかれる恐れが大だ。結果、クラブのオープン記念パーティは急きょ中止になったという。
「安倍総理は予定を変更して、車に乗り込んでどこかへ行ってしまいました」(同前)
このときの騒ぎは、今も北新地のクラブママの間で語り草になっている。