木原氏が休んで『〜every.』の視聴率が下がったという話は聞かないものの、やはり氏のいない大屋根広場には淋しさが漂っているのである。
異常気象により、ニュースやワイドショーのトップネタが天気予報になる日も少なくない昨今。この1週間は、過去最強クラスの寒波が日本列島に襲来し、記録的大雪が観測され、お天気ネタがメインとなっていた。
各地で深刻な被害も出るなか、気象予報士の男性たちに視聴者が求めるものは、正確な予報というのもさることながら、それよりも「元気さ」や「活発さ」であるように思う。
だから男性の人気気象予報士は、カジュアルなファッションが似合うタイプばかり。なかには、NHKのようにスーツ姿で出て来る気象予報士も居るのだが、それよりは、木原氏のようにカラフルなジャケットやダウンベスト、ダウンジャケットで登場し、どんな天候であっても外から中継し、視聴者と共に空模様や気温を体感する人のほうが人気だ。
そんな事情がそうさせているのか、彼らの元々のキャラクターなのかはわからないが、男性気象予報士にはいま、チャーミングなタイプが多い。
私がもっとも、そう感じるのは、現在、テレビ朝日系『グッド!モーニング』の「お天気検定」など、天気予報を担当している依田司氏なのである。
依田氏はいま、中継で関東近県を飛び回っており、リポーター的な役割も担っている。よほどテレ朝局内の上層部に支持者がいるようで、10年10月から、『やじうまテレビ!』のメインMCを務めていたこともある。
これは、さすがに無理があったのか、いまは、氏の特性を生かし、各地から天気を絡めた中継が行われているのだが、季節の花を愛でたり、特産品や名物を紹介したりする際の目線、寒さや暑さを表現するちょっとしが仕草が、依田氏は「女子」なのである。
以前、男子アナは実年齢より若く見えるタイプが人気だと書いたが、気象予報士も同じ。塩顔の長身で、30代にも見えそうな依田氏は今年で52才。ちなみに木原氏は今年58才。TBS系ニュース内の天気コーナーが長い「森田さん」こと森田正光氏に至っては、なんと今年68才になる。小柄で、若い頃とあまり印象が変わらないからだろうか。とてもその年齢には見えず、元祖“いじられキャラ”も昔と変わらない。