「雅子さまに失格の烙印を押し、紀子さまが皇后にふさわしい、と美智子さまがお考えになっているとも読めるショッキングな内容に、宮内庁の幹部も憤りを禁じ得ない様子でした。皇太子さまの即位は決定事項であり、当然、皇后には雅子さまがなられます。皇室関連報道をくまなくチェックされている美智子さまが、新皇后に水を差す報道に大変困惑され、怒りの感情を抱かれたことは容易に想像できます」(別の宮内庁関係者)
雅子さまの療養生活が長引くなかで、たしかに“雅子さまに皇后の大役が務まるのか”と心配する声がないわけではない。しかし、美智子さまご本人は公の場で「どちらが皇后にふさわしいか」などということは一切口に出されたことはないし、《皇室の重大な決断が行われる場合、これに関わられるのは皇位の継承に連なる方々》(2016年の誕生日文書)であると一線を引かれてきたお立場だ。
皇太子さまと秋篠宮さまや、ご家族である雅子さまや紀子さまを比較して評価するような報道には心を痛め、特に、美智子さま自身が「雅子さまに皇后は難しい」と判断したかのような報道には、強く反応されてきた。
「2013年6月に美智子さまが公務を休まれ、葉山での静養も取りやめられたことがありました。『体力の低下』が理由と説明されましたが、実はその直前に、『ついに「雅子妃に皇后は無理」の断を下した美智子さまの憂慮』(週刊新潮)というタイトルの記事が報じられたことに心を痛められたのが大きな要因といわれています(後日、その報道には宮内庁が抗議)。そのとき、雅子さまは愛子さまを連れ極秘に美智子さまのお見舞いに行かれたこともありました」(皇室ジャーナリスト)
これまでに“途絶状態”が囁かれてきた一方で、雅子さまは美智子さまのお姿から「国母」としての姿勢を学ばれ、美智子さまは常に雅子さまを気遣われてきた。近年、めざましく活動の幅が広がっている雅子さまに対して、安堵の表情を見せられることも増えていたという。
「悠久の皇室の歴史において、民間出身の皇太子妃は、美智子さまと雅子さまのたったお2人しかいらっしゃいません。その重圧や苦しみを分かち合えるのもお2人だけです。記事を目にされた雅子さまが、どんなお気持ちにさいなまれるか。もしかしたら、せっかく順調に快復してきた病状が後戻りしてしまうかもしれない。そんな思いが、美智子さまを、雅子さまへのフォローという前代未聞の『雪夜の訪問』に走らせたのではないでしょうか」(前出・別の宮内庁関係者)
日本の皇室は激動期にある。生前退位を1年3か月後に控える両陛下。だが、その道のりは決して平坦ではない。眞子さまの結婚問題を美智子さまは、どう捌かれるのだろうか。
※女性セブン2018年2月22日号