国際情報

国に恋を引き裂かれたイギリスの王女 薬物依存の波乱人生

“恋多きプリンセス”と呼ばれたマーガレット王女

 秋篠宮家の長女・眞子さま(26才)と小室圭さん(26才)のご結婚関連行事が再来年に延期となった。昨年12月、小室さんの母・佳代さんが元婚約者A氏との間に借金トラブルを抱えていたという『週刊女性』の報道を発端として、「小室家の過去」を指摘する記事が相次いでいる。これらのスキャンダルが結婚延期に影響したことも否定できないだろう。

 ロイヤルファミリーの結婚や恋愛に関する問題は、日本だけではない。英王室では歴史に残る恋愛トラブル「王冠を懸けた恋」があった。

 エリザベス女王の叔父で、1936年に国王の座に就いたエドワード8世は、2度の離婚歴があるシンプソン夫人との親密な関係が明らかになり、英国中に激震が走った。

 離婚を認めていなかった英国国教会や政府は猛反対。当時の英首相は「国王の問題は王制そのものを危険にさらす」と進言したほどだった。「妻と国家のどちらを選ぶか」と迫られたエドワード8世は、1936年、「愛する女性の助力がないままでは王位をまっとうできない」と王冠を捨てたのだった。

 恋に翻弄されるのは、男性王族ばかりではない。『ローマの休日』のモデルともいわれている、エリザベス女王の妹・マーガレット王女(享年71)は、第二次世界大戦で“空の英雄”と称えられたタウンゼント大佐に魅せられ恋に落ちた。彼は既婚者だったが、マーガレット王女は想いを抑えることはできなかった。1953年、エリザベス女王の戴冠式で大佐の制服のチリをマーガレット王女がそっと取っている姿がカメラに捉えられ、2人の“禁断の恋”が発覚してしまう。

 前述のエドワード8世の退位ショックを引きずっていた英王室や政府は2人の結婚に猛反対。もし結婚したら、王位継承権など、王族としての権利をすべてはく奪すると宣告され、結局、王女は「大佐と別離を決心しました。私事よりも王女としての義務に生きます」という声明を、公共放送であるBBCを通じて発表する異例の事態となった。ヨーロッパの王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう説明する。

「国によって恋に終止符を打たされたマーガレット王女は、別の男性と結婚するも離婚。その後は17才年下男性との不倫やドラッグ依存に陥るなど、波乱の人生を送りました」

 英王室だけではない。オランダのアレクサンダー国王(50才)の妻・マキシマ王妃(46才)も出自を問題視されたプリンセスである。

関連記事

トピックス

大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
『凡夫 寺島知裕。「BUBKA」を作った男』(清談社Publico)を執筆した作家・樋口毅宏氏
「元部下として本にした。それ自体が罪滅ぼしなんです」…雑誌『BUBKA』を生み出した男の「モラハラ・セクハラ」まみれの“負の爪痕”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン