売れた頃から苦楽をともにしてきたマネージャーであれば、まだわかるのですが、突然スターや売れっ子のタレントに付くと、何もしていないのに『自分は凄い人間だ』と勘違いするケースは珍しくない。そういう人は、仕事相手にもファンにも偉そうな態度を取る。すると、仕事は回ってこないし、ファン離れにも繋がる。それが現実です」
タレントと自分の能力を同じだと勘違いしない。自分の立場を考え、相手の気持ちを思いやれるマネージャーは仕事現場でも好かれる。
「マネージャーは四六時中、担当タレントと一緒におり、一心同体のような存在。スターや売れっ子の担当になれば、周りはペコペコ頭を下げる。すると、まるで自分が偉くなったかのような気分になる。その心理はわからなくもないが、どこかで間違っていると気付けるかどうか。
天下井氏のような作詞もできる感性を持つマネージャーは稀。でも、勘違いしない、人に謙虚に接することは誰でもできる。それを心掛けるだけで、タレントの情勢が一気に変わる事だってある。マネージャーの態度がタレントの評判を左右することもあるんです」