「今季の開幕戦は、鳥谷を『2番・セカンド』でスタメン起用し、巨人のエース・菅野(智之、28)相手に先発全員安打で勝利する最高のスタートを切った。それなのに、第2戦の先発が左腕の田口(麗斗、22)というだけで、鳥谷を外して右打者の上本(博紀、31)を起用した。その後も鳥谷、上本、西岡(剛、33)らを入れ替えで使っている。
本来、開幕スタメンはベストメンバーであるべき。それを2戦目から相手投手の左右だけで入れ替えるなんて聞いたことがない。これでは、金本監督が“鳥谷を使いたくない”と言っているように見えるわな」
少なからぬ虎ファンは同じ気持ちなのかもしれない。5月18日の中日戦、2対1で迎えた9回表のことだった。
「先頭打者が四球で出塁し、無死一塁で迎えたピッチャーの打順に代打・鳥谷が送られ、通算出場2011試合の球団記録を塗り替えた。しかし、ベンチのサインは送りバント。1点でも追加点がほしい場面とはいえ、続く1番・俊介(30)は打率1割台。阪神ファンからは金本監督へのブーイングが出た」(阪神番記者)
その2日後、10試合ぶりに「7番・セカンド」で先発した鳥谷は3打数無安打に終わり、加えて1失策を記録。試合後、連続試合出場について尋ねられた金本監督は、「本人と話さないといけないだろうし、ヘッド(コーチ)とは話をしている」と、記録終焉の“Xデー”が決して遠くないことを匂わせたのだ。
◆伝統球団ゆえの“因縁”
簡単な決断ではないが、阪神歴代監督はどう見るか。