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2018.06.02 16:00  週刊ポスト

「改元」の残念な歴史 2か月で改元、15年の空白期間など

 元号の平均年数は5.5年で、この数字からもいかに頻繁に改元が行なわれてきたかがわかる。中でも最も短いのが鎌倉時代の「暦仁(りゃくにん)」。災害に伴う“ゲン直し”で制定されたが、「りゃくにん」が「略人(世から人が略される)」を連想させるため、たった2か月で「延応(えんおう)」に変えられた。

 そもそも「元号」はいつ生まれたのか。その起源は中国にある。紀元前140年、中国・前漢の武帝が即位したときに、「建元(けんげん)」という元号を宣言したのが元祖だ。古代中国は先進国だったので、周辺の朝鮮半島やベトナム、日本でも、真似をして元号を使うようになった。

 第一号の「大化」以来、ずっと元号が続いているわけではない。4年7か月続いた「大化」の次の「白雉(はくち)」のあと32年間は元号のない期間がある。この空白のあと、3番目の元号が「朱鳥(しゅちょう)」と決められたが、これも数か月で終わり、再び15年の空白期間が生まれている。

 つまり、元号が始まった当初は「存在しなければならない制度」ではなかったのだ。

●ふじい・せいどう/1955年生まれ。23歳で第1回「星新一ショートショート・コンテスト」入賞。これを機に作家・脚本家・放送作家として現在も活動中。

※週刊ポスト2018年6月8日号

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