◆家族愛が強い
伊達は2009年にアナウンサー・熊谷麻衣子(47才)と結婚し、小学生の娘がいる。同じく2009年に一般女性と結婚した富澤は、今でも妻に1日50通のメールを送る愛妻家。2人の子供に恵まれ、仕事を何か月も前から調整して、必ず学校行事に参加するなど子煩悩としても知られている。
実際、富澤は『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「嫁を大事にしてる芸人」にも出演している。関根が言う。
「富澤くんは奥さんの肩を揉んで、そこからおっぱい触ろうとして怒られたって言ってたのがおもしろかった(笑い)。伊達くんも奥さんと子供のことが大好き。富澤くんの息子が“伊達くんとコンビ組みたい”と言ったみたいで、“じゃあお父さんはどうすればいいの?”と聞いたら“伊達くんのお嬢さんと組めばいい”と言ったらしい。そのくらい、家族ぐるみで仲がいいんだよね」
ラリーさんはふたりは時代のニーズにピッタリと言う。
「家族ネタは恥ずかしさやいやらしさが出るものですが、彼らは家族の話をするとき、本当に嬉しそう。ゲス不倫以降、視聴者の見る目が厳しくなり芸人も清廉潔白を求められているからこそ、彼らは視聴者をひきつけるのでしょう」
◆地元愛が強い
サンドウィッチマンが愛される大きな理由の1つに地元愛があるといわれている。そこで本誌はふたりの故郷・仙台に飛んだ。
「サンド“イッチ”じゃないよ~。サンド“ウィッチ”だよ~」と記者の発音を訂正したのは5才の女の子だ。75才の主婦は「震災の前までは知らなかったんだけど、友達に教えてもらって大ファンよ。私の中では仙台のヒーローです」と話す。
65才の男性は「彼らは売れても変わっていない。彼らは仙台の誇りだね」と言う。老若男女、みんな、まるで身内を自慢するかのように語るのが印象的だった。
彼らの地元愛の象徴が東日本大震災の直後から始めた「東北魂義援金」活動だろう。2011年3月11日、サンドウィッチマンは宮城県気仙沼市で『サンドのぼんやり~ぬTV』という地元ローカル番組のロケ中に被災。その時目撃した津波や火災の光景が忘れられず、復興支援を継続して行い、4億円もの義援金を集めた。
震災はふたりのお笑いネタにも変化を与えた。以前はネタの中に多く出てきていた「死ぬ」という単語を、震災以降は一切使わないことにしたのだという。これには多くのファンが感動している。
※女性セブン2018年6月14日号