「圓融寺に埋葬してあった恭子さんの遺骨が何者かに盗まれて、いまだに見つかっていないんです。理恵さんは、お母さんの遺骨が戻ってきたとしてもふたりが結婚してしまったら、お母さんが戻る場所がなくなってしまうんじゃないかと心配していたそうです」(前出・スポーツ紙記者)
一方、A子さんにも結婚歴があり、3人の子供がいる。理恵さんと違い、そちらの子供たちは最初から母親の再婚に前向きだった。
「10年以上にわたって王さんを支える母親の姿を見てきた子供たちとしては、“内縁の妻で終わるのは寂しい”という思いが強かったそうです。子供たちは王さんに対して、“お願いですから、お母さんと籍を入れてください”と事あるごとに訴えていたそうです」(A子さんの知人)
A子さんの実家である高級料亭が2014年に閉店したことも転機となったようだ。
「中洲の中心に位置し、築150年を超えるため観光名所でもありましたが、その土地は第三者に売却され、建物自体なくなりました。親の代から受け継いだ店が閉店したことによって、A子さんは実家に帰りづらくなったはず。王さんはA子さんをちゃんとした形で支えなければならないという気持ちが強くなったのでしょう」(地元関係者)
王さんが交際をスタートさせた時から環境も変わってきた。その時の流れが、頑なだった理恵さんの心を少しずつほぐしていった。
「3姉妹も自立し、特に離婚と結婚を繰り返した理恵さんの歯科医との3度目の結婚は順調そのもの。それに、遺骨がなくなって16年、王さんとA子さんが交際を始めてから10年になりました。最初こそ理恵さんとA子さんに確執がありました。しかし、それを乗り越えて結婚した背景には、王さん夫婦と理恵さんがお互いに幸せな時間を過ごす中で、“それぞれが新しい道を歩み始めよう”という思いが生まれたからだそうです」(前出・理恵さんの知人)
双方の家族の思いが結実し、78才と60才で成就した10年愛。理恵さんは再婚について、「心から嬉しく思っています」とのコメントを発表した。
※女性セブン2018年6月21日号