◆イニエスタからも学べ
なにせこの世代は“粒ぞろい”だ。サッカージャーナリストの財徳健治氏がまず名を挙げるのはFWの久保建英(17・FC東京)だ。
「10歳でバルセロナの下部組織に所属しただけあってパスのセンスやスペースを察知する能力は抜群。この世代の“旗手”になり得る」
世界的にも貴重な左利きのストライカーであることも期待が膨らむ。MFの郷家友太(19・神戸)も注目株だ。
「高校時代に全国制覇を果たし、非凡な攻撃センスがある。所属チームにスペイン代表のイニエスタが年俸30億円で電撃加入した。世界屈指のボールコントロールを間近で見て自らの技を洗練させることで、将来の代表の攻撃の起点となってほしい」(スポーツ紙デスク)
他にも、今季、高校生でプロ契約を締結し、開幕戦からスタメン出場したDF菅原由勢(17・名古屋)や本田圭佑が経営に携わるクラブから初のプロ入りを果たしたMF安部裕葵(19・鹿島)、長身でスピードに乗ったドリブルが持ち味の左ストライカーFW田川亨介(19・鳥栖)も頭角を表わしている。
ロシアに帯同したメンバー以外にも、才能に溢れる若い世代が台頭している。MF堂安律(20・フローニンゲン)は、昨年韓国で行なわれたU-20W杯で4試合3得点を記録。“日本のメッシ”と欧州のクラブからも注目された。
「今季、オランダ1部リーグ挑戦1年目ながら9ゴールを記録している。関西出身の明るいキャラクターでチームのまとめ役になれる資質の持ち主です」(同前)