八〇年代には日中蜜月が演出された。お金と技術だけでなく、日本の大衆文化がどっと入った。山口百恵の「赤い」シリーズ、高倉健の映画、鉄腕アトムや一休さんのアニメ。中でも『おしん』は中国人の人間観・社会観に大きな影響を与えた。資本主義のなかで努力して金持ちになることを肯定していたからだ。当時は「反日」の空気はなく、たとえ反日運動があってもすぐに弾圧されたという。
大国中国を深刻且つユーモラスに観察した「相声」(中国版の漫才)ともいえるブラック爆笑本だ。
※週刊ポスト2018年8月3日号
八〇年代には日中蜜月が演出された。お金と技術だけでなく、日本の大衆文化がどっと入った。山口百恵の「赤い」シリーズ、高倉健の映画、鉄腕アトムや一休さんのアニメ。中でも『おしん』は中国人の人間観・社会観に大きな影響を与えた。資本主義のなかで努力して金持ちになることを肯定していたからだ。当時は「反日」の空気はなく、たとえ反日運動があってもすぐに弾圧されたという。
大国中国を深刻且つユーモラスに観察した「相声」(中国版の漫才)ともいえるブラック爆笑本だ。
※週刊ポスト2018年8月3日号