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大阪桐蔭 入学前から「背番号2」をめぐる正捕手争いも

常連校はどうやって作られる?(撮影/藤岡雅樹)

 夏の甲子園出場をかけ、全国の球児たちが連日、地方予選で熱戦を繰り広げている。その最中、甲子園の「常連校」は既に、今年だけでなく、来年、再来年、そして3年後の甲子園を見据えた“もうひとつの戦い”を水面下で進めている。強豪校が将来有望な中学生選手を“一本釣り”すべく動く現場を『永遠のPL学園 六〇年目のゲームセット』著者でノンフィクションライターの柳川悠二氏が追った──。

 * * *
 6月20日に発表された今年のU-15侍ジャパン代表選手の顔ぶれは驚きだった。それぞれの会場で筆者が目を付けた中学生球児がことごとく選出されていたのだ。ことさら慧眼ぶりをアピールしたいわけではない。突出した力を持つ選手というのは、よりレベルの高い競争現場でこそ才能が輝き、素人目にも非凡な異才に映る。

 特に目を奪われたのは、滋賀・湖南ボーイズの樋上颯太投手だ。

 関西ボーイズ最強右腕とも賞される樋上投手の球速はMAX143キロ。真上から振り下ろすストレートに重厚感があり、ブルペンで受けた坂玲哉捕手のミットからは破裂音が響いていた。

 その坂捕手は鉄砲肩に加え、一発の魅力を持つ右のスラッガー。シート打撃ではデッドボールを受けたが、まるで痛がる素振りを見せなかった。筋力だけでなく、身体の芯が強いのだろう。

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