国内

プレイバック平成元年 消費税導入、流行語はオバタリアン

消費税導入やベルリンの壁崩壊も

 1989年よりスタートした平成の時代が、来年4月で幕を閉じる。30年間におよぶ平成という一時代。それは1月7日、昭和天皇崩御によって始まった。14時35分頃、小渕恵三官房長官(当時)による改元記者会見が行われる。会見の様子はテレビや新聞等で何度も取り上げられ、人々に新たな元号「平成」への印象を強く残すことになった。

 4月には消費税が3%でスタート。スーパーのレジ前では、電卓を片手に支払額の計算をする主婦らの姿が続出。消費税率はその後5%、現在の8%へと引き上げられ、来年度より10%となる。

 残虐な手口で世間を震撼させたのは、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件で逮捕された宮崎勤元死刑囚(2008年、死刑執行。享年45)。この年は、女子高生コンクリート詰め殺人事件、坂本堤弁護士一家殺害事件も発生した。海外では中国・北京の天安門広場で民主化を訴えた若者たちが武力弾圧によって死傷(天安門事件)。ドイツではベルリンの壁が崩壊し、翌年、東西ドイツが統一した。

 昭和天皇崩御の後、自粛ムードに包まれていた世間を一転、明るくさせたのが、礼宮(現・秋篠宮)さまと紀子さまの婚約発表。相撲界では横綱千代の富士(故・九重親方)が965勝の通算最多勝利を達成。一方で貴花田光司(現・貴乃花光司)が史上最年少の17才2か月で十両に昇進した。

 伝説の歌番組『ザ・ベストテン』(TBS系)、人気お笑い番組『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)がそれぞれ終了。

 日経平均株価が史上最高値の3万8915円(終値)を記録。この年のベストセラー本は、吉本ばななの『キッチン』だった。流行語には「オバタリアン」や「セクシャルハラスメント」などが挙げられる。

■平成元年の主な出来事

1月7日 昭和天皇崩御。元号が平成に
4月1日 消費税スタート
4月11日 神奈川県・川崎市の竹やぶで1億3000万円の札束発見
4月21日 任天堂『ゲームボーイ』発売
6月4日 中国で天安門事件発生
6月24日 美空ひばりが死去(享年52)
7月23日 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人犯を逮捕
8月26日 礼宮さまご婚約
9月27日 横浜ベイブリッジ開通
9月28日『ザ・ベストテン』放送終了
11月4日 坂本弁護士一家殺害事件
11月9日 ドイツ・ベルリンの壁崩壊
12月28日 日経平均株価が最高値を記録

※女性セブン2018年8月23・30日号

トピックス

多くの外国人観光客などが渋谷のハロウィンを楽しんだ
《渋谷ハロウィン2025》「大麻の匂いがして……」土砂降り&厳戒態勢で“地下”や“クラブ”がホットスポット化、大通りは“ボヤ騒ぎ”で一時騒然
NEWSポストセブン
声優高槻かなこ。舞台や歌唱、配信など多岐にわたる活躍を見せる
【独占告白】声優・高槻かなこが語る「インド人との国際結婚」の真相 SNS上での「デマ情報拡散」や見知らぬ“足跡”に恐怖
NEWSポストセブン
人気キャラが出現するなど盛り上がりを見せたが、消防車が出動の場面も
渋谷のクラブで「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ」と…警察の本気警備に“センター街離れ”で路上からクラブへ《渋谷ハロウィン2025ルポ》
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「日本ではあまりパートナーは目立たない方がいい」高市早苗総理の夫婦の在り方、夫・山本拓氏は“ステルス旦那”発言 「帰ってきたら掃除をして入浴介助」総理が担う介護の壮絶な状況 
女性セブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
《コォーってすごい声を出して頭をかじってくる》住宅地に出没するツキノワグマの恐怖「顔面を集中的に狙う」「1日6人を無差別に襲撃」熊の“おとなしくて怖がり”説はすでに崩壊
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン
アメリカ・オハイオ州のクリーブランドで5歳の少女が意識不明の状態で発見された(被害者の母親のFacebook /オハイオ州の街並みはサンプルです)
【全米が震撼】「髪の毛を抜かれ、口や陰部に棒を突っ込まれた」5歳の少女の母親が訴えた9歳と10歳の加害者による残虐な犯行、少年司法に対しオンライン署名が広がる
NEWSポストセブン