夫の死から10年、八千草は、今も夫婦で過ごした都内の緑豊かな高級住宅地に建つ一軒家で、犬と猫と暮らしている。
毎朝、愛犬と一緒に近くの公園を散歩するのが「健康の源」と言っていた八千草だが、犬の散歩もペットシッターに任せるようになり、自身はその後をついて歩くようになっていたという。最近では、その姿も見られない。
「ずっとおひとりで住まわれていますよ。そういえば朝の犬の散歩はペットシッターさんだけで、八千草さんの姿が見られなくなりました。この間、久しぶりに歩いているところをお見かけしたら、女性のお付きの人がご一緒でしたね。体がひと回り小さくなられたかしら。テレビや雑誌で見る印象とはだいぶ違う感じですね」(近隣住民)
それでも八千草の仕事への意欲は消えない。
「おひとり住まいですし、金銭的に何の不自由もありません。お子さんもいらっしゃらないですし、お孫さんにお金がかかるということもない。80才を過ぎた頃から、いろんな人に“もう無理しないで”と言われたそうです。でも、八千草さんは、“無理をしないと女優という仕事はできない。それに無理をするというのは、決して悪いことではない”と思っているんです。むしろ年を取るごとに残された年数が気になるのか、仕事をしたいという思いが強くなっているようにも見えます。
最愛の夫を亡くして10年。年齢はもう87才です。生きている実感を日々得るためにも、唯一続けたいことが仕事なのではないでしょうか」(前出・芸能関係者)
大女優の矜持はこれからも名演を生んでいく。
※女性セブン2018年9月13日号