バブル景気に沸く1988年1月、フジテレビで異色の刑事ドラマ『君の瞳をタイホする!』が始まる。キャッチコピーは“アフター5は恋が事件(ヤマ)”。捜査シーンはほとんどなく、浅野ゆう子や三田寛子など“刑事の恋愛模様”がテーマだった。
「それまでのドラマは人物や職業を描いていましたが、80年代後半から90年代にかけて恋愛が中心になる。そのキッカケとなった作品です」(樋口氏)
従来の形式では視聴率が取りづらくなっていく中で、女性刑事の役割も徐々に変化していく。
◆取材・文/岡野誠
※週刊ポスト2018年10月26日号