「あの事件が起こってから、いろいろな人に『彼女は昔から暴力的な傾向があったのではないか』『虐待の現場を見たんじゃないか』と聞かれるのですが、高校のときは、リーダーシップがあって、学級委員も引き受けるようなしっかりした真面目で優しい子。1、2を争うくらい厳しい部活のソフトボール部に入って、朝早くから夜遅くまで練習していた姿が印象に残っています」

 優里が結愛ちゃんを身ごもったのは、高校を卒業したばかりの19才のとき。前夫との子供だった。優里を昔から知る地元の知人が言う。

「妊娠がわかったとき、『あまりにも若すぎる』と親戚中から反対されたそうです。だけど優里さんは産むことを決意した。実際生まれてみるとものすごくかわいい女の子で、みんな『産んでよかったね』と祝福して…。若くして出産したから、精神が不安定になることもたまにあったみたいですが、保健師さんのフォローを受けながら、頑張って育てていました」

 前夫と離婚後も子煩悩な様子を見せていた。

「前の旦那さんと別れたあとに会ったときも、『仕事がんばってるんよ、子供を養わないといけないん!』と張り切っていた。夜、飲食店で働いていたみたいです。その頃には、高校時代みたいに頻繁には会うことができなくなってしまったけれど、Facebookでよく投稿を見ていました。報道では、ずっと虐待していたように言われていましたが、更新するのはいつも結愛ちゃんのことでした」(前出・優里の同級生)

 同級生や知人から見た優里の育ちは何不自由ないものだった。実家との関係も良好で、近隣住民は週末のたび実家で楽しそうに過ごす結愛ちゃんと優里を見ている。優里が雄大と出会い、結愛ちゃんと3人で善通寺市のアパートに住み始めたのは2015年の11月。結愛ちゃんが3才になる年だった。

 高校時代を北海道で過ごしたという雄大は、東京の帝京大学を卒業した後、ケーブルテレビの会社に就職。2016年4月に優里との結婚を機に、香川に転居。冷凍食品会社に就職した。

 当初は雄大も「素敵なパパ」だと認識されていた。3人が暮らしていたアパートの近隣住民が振り返る。 

「お父さんが品川ナンバーのバイクを運転していたことをよく覚えています。さすが、東京から来た人はハイカラだなと…。だけど決して派手な人ではなく、礼儀正しくてきちんと挨拶するうえ、地元のお祭りの準備にも積極的に参加してくれる“できたパパ”。まだ自転車に乗れなかった結愛ちゃんと一緒に、練習する楽しそうな様子もよく見かけました」

 雄大の会社の同僚も、「船戸くんの印象がどうしても虐待と結びつかない」と言う。

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン