「いちばん大きかったのは、4月から5月にかけて巨人がヤクルトに7連敗したことです。開幕2戦目、完封ペースだった桑田真澄が9回、飯田哲也へ危険球を投じてしまい、退場に。リリーフの橋本清、石毛博史が抑えきれずに逆転負け。これで流れがヤクルトに傾いた。自分が出ていったチームに負け続けると、責任も感じるし、心中穏やかにはなれない。広沢の例を見ると、古巣との直接対決も大きなポイントの1つになりそうです。
丸の場合、この6選手と比べると、走塁や守備でも大きく貢献できる。仮に打てなくても、その2つが不振を和らげてくれる。それは大きな利点です」
来年、巨人はマツダスタジアムでの広島戦から開幕する。2年越しで13連敗を喫するなど、巨人にとって相性の悪い球場だ。ジャイアンツ・丸の選手生活も、この日から始まる。来季の開幕カードは、ただの3連戦には留まらない重みがありそうだ。