FAで選手を獲得した球団は、一軍登録と同じ数の28名しかプロテクトに掛けられない。
「各チームとも2005年以降年々、リリーフ陣への力の入れ具合が増している。そのため、優秀な中継ぎ投手をプロテクトから外すわけにはいかない。しかも、プロテクト枠には、最近のドラフト上位選手など有望な若手も入れなければならない。そうすると、内海のような谷間の先発投手はプロテクト漏れする可能性が高くなる。しかも、実績のあるベテランとなれば他球団も欲しがります。中継ぎに今ほど力のある投手の少なかった1990年代では考えられない事態が起こっているわけです」
巨人から西武に人的補償で移籍する選手は2005年の江藤、2013年の脇谷亮太に続いて3例目。江藤は移籍3年目に4番を打つなどチームの日本一に貢献。脇谷は移籍1年目に96試合、2年目に118試合出場と復活した。5年間2ケタ勝利から遠ざかっている内海も、新天地で花を開かせることができるか。