芸能

樹木希林、西城秀樹に魯山人の器とともに送った直筆のお礼状

西城秀樹さんを可愛がっていた希林さん

 奇しくも同じ2018年に亡くなった西城秀樹(享年63)と樹木希林(享年75)。ふたりは、1974年放送開始のホームドラマ『寺内貫太郎一家』(TBS系)での共演をきっかけに、長年にわたって交流を深めていた。

 ふたりのエピソードには事欠かない。独身貴族の時代が長かった秀樹に、樹木はとにかく世話を焼いた。

「希林さんが西城さんにお見合いをセッティングしたこともあったそうです。連れてきたのは、まだ10代の女性でした。希林さん曰く、“秀樹にはあまり世の中を知らない純粋な子がいい”とのこと。でも、西城さんは“若すぎるよ”と苦笑していたそうです」(芸能関係者)

 1999年、新橋演舞場(東京)で上演された舞台『寺内貫太郎一家』の千秋楽の翌日、秀樹は懇意にしていた静岡・伊豆の温泉旅館に、樹木と共演者の加藤治子、浅田美代子の3人を招待した。

 だが、秀樹に思いがけない事態が起こる。この度『蒼い空へ 夫・西城秀樹との18年間』(小学館)を上梓した妻の美紀さんが明かす。

「千秋楽の日に秀樹さんのお父さんが倒れて、大阪の病院に緊急入院したそうです。舞台が終わってすぐ、誰にもそれを伝えずに大阪に飛んで行きました。ところが、わずかな時間だけ大阪に滞在し、翌日には希林さんたちを迎えるために伊豆に向かったそうです」

 待ち受けていた秀樹に、樹木は「なぜ昨晩の千秋楽の後の打ち上げに参加しなかったのか」を尋ねた。秀樹が父親のことを話すと、「そんな大変なときに私たちが道に迷わないようにわざわざ戻ってきてくれたの」と感心しきりだったという。翌日、秀樹は大阪に向かった。

 後日、樹木一行は伊豆旅行を手配してくれたお礼にと、秀樹に「北大路魯山人の器」に丁寧なお礼状を添えて送った。20年ほど前の手紙だが、秀樹と美紀さんは大切に保管していたという。

 樹木は、秀樹の父が他界したことを受けて、《私はお父さんにお経をあげます》と記している。樹木は父の四十九日法要にも出席したという。

《(浅田)美代子はヒデキのお嫁さんを心から願います》という一文には、“お節介”な樹木のチャーミングな一面が表れている。その数年後、樹木は秀樹にこんな頼み事をしたという。

「これからバリ島に行くから、あなたの別荘を使うわね」

 当時、秀樹がバリ島に持っていた5000坪の別荘に訪問したいという。妻・美紀さんが言う。

関連記事

トピックス

話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
決勝の相手は智弁和歌山。奇しくも当時のキャプテンは中谷仁で、現在、母校の監督をしている点でも両者は共通する
1997年夏の甲子園で820球を投げた平安・川口知哉 プロ入り後の不調について「あの夏の代償はまったくなかった。自分に実力がなかっただけ」
週刊ポスト
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
【観光客が熊に餌を…】羅臼岳クマ事故でべテランハンターが指摘する“過酷すぎる駆除活動”「日当8000円、労災もなし、人のためでも限界」
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン