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自分と戦い続ける50代、三浦知良と田原俊彦の挑戦

 三浦知良は1993年にW杯アジア最終予選のイラク戦でロスタイムに追い付かれて本大会出場を逃す『ドーハの悲劇』を味わい、1997年には最終予選を勝ち抜くも翌年のフランスW杯ではメンバー漏れ。夢のW杯出場を果たせていない。

◆彼らの現役生活をいつまで見られるかは誰にもわからない

 共通点は、過去の出来事だけではない。50代になった今、2人は未知の領域に挑み続けている同士でもあるのだ。

 昨年のカズは天皇杯2試合でスタメン起用されたものの、リーグ戦42試合で先発出場なし。途中出場も9試合に終わった。それも1分が3試合で、10分以上は3試合に留まった。

 年明けには42歳の楢崎正剛、40歳の中澤佑二、39歳の小笠原満男といった日本代表を支えた選手が引退を発表。出場機会の減っている50歳を過ぎたカズに対する風当たりがやや強くなりつつある。

 だが、周囲の声がどう変化しようと、カズはいつも懸命にサッカーを続けてきた。

〈僕は、15歳の時から切れずに練習を続け、ここまで休まず来たんです。継続してきたから、いまがある。それに尽きるんじゃないですか。50歳はその継続の結果にすぎないし、いまはまだ、この先へと続く通過点だと思っています〉(『Number』2017年3月16日号)

 いつ先発のチャンスが巡ってくるかわからない。それでも、あると信じて日々の練習に取り組む。酸いも甘いも知るカズの姿勢がチームに与える影響は計り知れないはずだ。

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