芸能

新作映画主演の木村拓哉に「第三のキムタク見てみたい」の声

映画『マスカレード・ホテル』に主演する木村拓哉

「何をやったってキムタク」――そう言われることの心境をテレビ番組で吐露したことが話題の木村拓哉。長澤まさみと初共演となる映画『マスカレード・ホテル』では、ホテルに潜入する刑事役を演じる。最新作でどんなキムタクを見せたのか――同作をいち早くチェックしてきたコラムニストのペリー荻野さんが綴る。

 * * * 
 本日公開となる映画『マスカレード・ホテル』は、謎の連続殺人犯が次の現場に指定した超一流ホテルを舞台に、ホテルマンに扮して潜入捜査をするエリート刑事・新田(木村拓哉)と優秀なフロントクラーク山岸(長澤まさみ)が、犯罪の阻止と犯人逮捕に挑むという物語。すべての客を疑う新田とすべての客を信じる山岸の対立、菜々緒、笹野高史、生瀬勝久など次々現れる怪しい客たちの「仮面」がはがれる瞬間、周到な犯人との攻防など、見どころも多重構造になっている。

 この映画の印象をひと言で言うなら「大きな船」だ。東野圭吾の累計310万部突破の人気シリーズを原作に、木村、長澤をはじめ、渡部篤郎、小日向文世、石橋凌、梶原善、篠井英介、生瀬勝久、松たか子、鶴見慎吾などなど豪華キャストが集結、一流ホテルのロビーを丸ごと精密に作り上げた巨大でゴージャスなセットで、華麗な騙しあいが続く。

 これだけでもずっしり重量級の作品だが、それに加えて出演者の勝地涼が完成披露試写会で「前田敦子さんにストーキングする役でストーキングするうちに結婚しました」とコメントしたり、明石家さんまが自ら志願してエキストラ出演、作者が原作執筆時、木村をイメージして新田を書いた事実など、話題は「満載」。まさにたくさんの人やものを満載して船出する大きな船のように見える。
 
 その船の船首に立ち、批評の風に身をさらす主役の木村は、無精ひげのアウトロー系刑事顔から珍しい七三分けになってホテルマン顔に変化し、「『いらっしゃいませ』では15度、『ごゆっくりお過ごしください』では30度、『申し訳ございません』では90度」といわれるお辞儀をはじめ、制服の上着の前での手の組み方などの所作もマスター。その中で発揮された木村流のポイントは、世の中を斜に見る刑事姿の傾いた姿勢の「斜め木村」とホテルマンとしてピシっと決めた姿勢のいい「直立木村」の使い分けだった。

関連記事

トピックス

畠山愛理と鈴木誠也(本人のinstagram/時事通信)
《愛妻・畠山愛理がピッタリと隣に》鈴木誠也がファミリーで訪れた“シカゴの牛角” 居合わせた客が驚いた「庶民派ディナー」の様子
NEWSポストセブン
米倉涼子(時事通信フォト)
「何か大変なことが起きているのでは…」米倉涼子、違約金の可能性を承知で自らアンバサダー就任のキャンセルを申し出か…関係者に広がる不安がる声
NEWSポストセブン
ドイツのニュルンベルクで開催されたナチ党大会でのヒトラー。1939年9月1日、ナチ・ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発した(C)NHK
NHK『映像の世紀』が解き明かした第二次世界大戦の真実 高精細カラー化されたプロパガンダ映像に映る国民の本音、老いて弱りゆく独裁者の姿
週刊ポスト
大阪・関西万博を視察された天皇皇后両陛下(2025年10月6日、撮影/JMPA)
《2回目の万博で魅せた》皇后雅子さまの気品を感じさせるロイヤルブルーコーデ ホワイトと組み合わせて重厚感を軽減
群馬県前橋市の小川晶市長(共同通信社)
「ドデカいタケノコを満面の笑顔で抱えて」「両手に立派な赤ダイコン」前橋・小川晶市長の農産物への“並々ならぬ愛”《父親が農民運動のリーダー》
NEWSポストセブン
萩生田光一元政調会長が幹事長代行へ起用(時事通信フォト)
《SNSで非難轟々》“裏金議員”萩生田光一氏が党執行部入りの背景 永田町関係者が明かす“総裁選での暗闘”と「香水がとてもいい香り」の珍評価
NEWSポストセブン
巨人の阿部慎之助監督(左)とDeNAの三浦大輔監督
セ2位DeNA・三浦監督は勇退で3位巨人・阿部監督は続投でいいのか? 御意見番・広岡達朗氏は「三浦は偉い」「阿部は三浦が辞めた意味すらわかっていないんじゃないか」
週刊ポスト
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(共同通信)
《やる気スイッチ講師がわいせつ再逮捕》元同僚が証言、石田親一容疑者が10年前から見せていた“事件の兆候”「お気に入りの女子生徒と連絡先を交換」「担当は女子ばかり」
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月7日、撮影/JMPA)
《再販後完売》佳子さま、ブラジルで着用された5万9400円ワンピをお召しに エレガントな絵柄に優しいカラーで”交流”にぴったりな一着
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷が“即帰宅”した理由とは
《ベイビーを連れて観戦》「同僚も驚く即帰宅」真美子さんが奥様会の“お祝い写真”に映らなかった理由…大谷翔平が見計らう“愛娘お披露目のタイミング”
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《山瀬まみが7ヶ月間のリハビリ生活》休養前に目撃した“スタッフに荷物を手伝われるホッソリ姿”…がん手術後に脳梗塞発症でICUに
NEWSポストセブン
京都を訪問された天皇皇后両陛下(2025年10月4日、撮影/JMPA)
《一枚で雰囲気がガラリ》「目を奪われる」皇后雅子さまの花柄スカーフが話題に 植物園にぴったりの装い
NEWSポストセブン