交際相手のみならず、タレントや芸人を含め、濱口の優しい言動によって幸せになったり前向きになったりした女性は芸能界には多いものだが、これが後輩男性に対しても同様だというのが彼の素晴らしいところなのである。

 特にジャニーズのKis-My-Ft2とA.B.C-Zは、濱口に対して「足を向けて寝られない」と言っている。

 キスマイはデビュー直後からテレビ朝日系の深夜帯で『濱キス』というレギュラー番組で濱口と共演していた。

 声を張ったり、立ち上がってリアクションしたりする“バラエティーの基本”が全く身についていなかったキスマイに対し、濱口は本番中、何度「バカヤロー」と怒ったことか。もちろんそれもまた“お約束”ではあったのだが、本当になんにもできなかったキスマイの7人。そんなメンバーたちが、多くのバラエティー番組で各々爪痕を残せるようになったのは、10時間超えもザラだったロケに付き合い、ダメ出しを何百発も放ち、それでも“撮れ高ゼロ”でスタッフが「お蔵入り」を決めても尚、彼らに優しく指導をし続けた濱口のお陰と言っていい。

 その後、おぎやはぎ、爆笑問題、ダウンタウンの浜田雅功、出川哲朗、そしてサンドウィッチマンと、そうそうたる売れっ子芸人と絡んできたキスマイは、『濱キス』のときに掲げていた「ゴールデン進出」を今春、果たす。サンドウィッチマンを“見届け人”に据えた『10万円でできるかな』である。

 進出にあたり、メンバー全員が発表したコメントの中にも「濱口さんに報告したい」というのがあったし、ネットでそのことを知った濱口からも祝福(と思われる)ツイートがあり、『濱キス』時代を知るファンは歓喜したものだ。

 そのキスマイには、ジャニーズJr.時代、「エビキス」と呼ばれていた“兄弟グループ”がいる。A.B.C-Zだ。

 共にコンサートを行ったり、舞台で主演をしたり、12人で歌うオリジナルソングももっていた。先にキスマイがデビューし、翌年、ジャニーズ初となるDVDデビューを果たしたのがA.B.C-Z。いまも両グループのメンバーは仲が良く、海外旅行に出かけてみたり、それぞれのコンサートや舞台にメンバー全員で駆け付けることも。一度、A.B.C-Zのコンサートのアンコールに件のオリジナルソング『Daybreaker』が選ばれ、客席に居たキスマイがステージに上がって共に歌ったこともあった。ファンが大喜びしたのは言うまでもない。

◇濱口プロデュースはA.B.C-Zの主演ドラマに

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