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2019.03.02 07:00  NEWSポストセブン

田原俊彦の本音を引き出した『あさイチ』の丁寧な番組作り

 メディアの人間が芸能人を取材する時、当然ながら過去記事に一通り目を通すが、中には時が経過した後のまとめ記事に頼ってしまう場合もある。

 このように、年が同じでも月日が違うだけで報道内容は違うわけだから、同じ1994年の出来事を取り上げるにしても、1994年の記事を読むのか、それとも何年もの月日が流れた後の記事を読むのかで、取材の質はまるっきり異なってくる。

『あさイチ』は1994年2月17日と日付まで正確に明記した上で、ビッグ発言と簡単に一言でまとめず、一連の発言を正確に引用していた。

 このような丁寧な作りが、番組の質を確実に上げていた。

 スタッフや出演者の入念な準備、田原俊彦が不遇の時代もめげずに58歳になっても踊れる体を維持し続けたからこそ、“トシちゃん”がツイッターのトレンドワード入りするほど、『あさイチ』は話題になったのではないか。

 陽が当たらない時の準備がいかに大切か。番組は大事なことを教えてくれた。

●文/岡野誠:ライター・芸能研究家。研究分野は田原俊彦、松木安太郎、生島ヒロシ、プロ野球選手名鑑など。本人へのインタビューや関係者への取材、膨大な資料の緻密な読解を通して、田原俊彦という生き方を描いた著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)が話題。

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