芸能

萩原健一さん 最後の妻・冨田リカと出会い「人が変わった」

結婚前に横浜を堂々とデートするふたり(2010年8月)

「斎場には行ったけど、葬儀は簡単にバーッとやっちゃった。あまりに急なことで、何が何だかわからなかった」

 萩原健一さん(享年68)の兄は、本誌の取材に戸惑いを隠さずそうつぶやいた。3月26日、ショーケンの愛称で親しまれた萩原さんが亡くなった。

 その前日の午前10時過ぎ、取材のため萩原さんの自宅マンションを訪れた本誌・女性セブン記者の前に、けたたましくサイレンを鳴らした救急車が止まった。救急隊員が足早にマンションに入り、約15分後にストレッチャーと共に戻ってきた。その傍らで心配そうに付き添っていたのは、萩原さんの妻でモデルの冨田リカさん(57才)だった。

 記者が目撃した救急搬送からわずか24時間後、萩原さんは息を引き取り、その翌日には家族だけで火葬と密葬が営まれた。あまりの「スピード火葬」に、ある芸能事務所の幹部がため息交じりにつぶやく。

「ショーケンほどの大物芸能人なら、遺体と対面して直接お別れを言いたいという人はたくさんいます。“火葬する前に一本連絡ぐらいほしかった”と残念がる関係者は少なくありませんでした。なぜ遺族は火葬を急いだのか、ショーケンと親しかった人からは困惑の声が上がっています」

 萩原さんはGSブーム真っ只中の1967年にザ・テンプターズのボーカルとしてデビュー。その後は俳優業に転身し、『太陽にほえろ!』『傷だらけの天使』など多くのヒット作に出演した。

 私生活では、いしだあゆみ(71才)らと3度の結婚と離婚を経験して、大麻所持や飲酒運転、恐喝未遂で逮捕されたこともあった。

 そんな彼の最後の伴侶となったのがリカさんだ。カリスマ主婦モデルとして活躍していたリカさんに萩原さんが猛アプローチを繰り返し、2011年にふたりは結婚した。しかし、直後に萩原さんは、希少がんの1つである消化管間質腫瘍(GIST)を発症することとなる。

「結果的に新婚生活が闘病生活と重なりましたが、萩原さんは難病にかかってからも精力的に活動していました。今思えば、生き急いでいるようでした」(萩原さんの知人)

 4度目の結婚後、萩原さんの周辺は大きく変わった。

「もともと萩原さんは個人事務所で活動して経営陣を親族で固めていましたが、リカさんと結婚すると経営陣を一新し、リカさんの母親が代表取締役に就任して、リカさんも取締役に加わりました。さらに結婚当時住んでいた横浜の自宅を売却して都内に3億円ともいわれる豪邸を建てたものの、わずか1年で海外に生活の拠点を移したそうです。2年前に帰国してからは都内の高級マンションに住んでいましたが、リカさん名義で買ったものでした」(前出・知人)

 その後、萩原さんの個人事務所からリカさんとその母親が退任。事務所は第三者の手に移り、萩原さんは不動産も会社も持たない身となった。

 一方のリカさんは、幼児教育や不動産投資などを行う3つの会社で代表取締役や代表理事を務め、経営者としての辣腕ぶりを発揮していた。

「不動産の扱いや会社経営の手腕からわかるように、リカさんはかなりのやり手。萩原さんの知人には、“リカさんと出会って、無頼だったショーケンはすっかり人が変わった”と漏らす人もいました。彼女と結婚してから、萩原さんにはそれまでのようなトラブルがなくなりましたからね」(別の芸能事務所幹部)

※女性セブン2019年4月18日号

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン