芸能

『なつぞら』が絶好調、渋谷センター街で異例の「中打ち上げ」

『なつぞら』の中打ち上げに登場した広瀬すず

 泥酔した若者の声が明け方まで響き渡る東京・渋谷のセンター街。5月中旬の夜、この“眠らない街”の一角に、数台のワンボックスカーが停車した。続々と降りてきたのは、夜の街には似つかわしくない“朝の顔”──。

「実はその日、NHKの連続テレビ小説『なつぞら』の“中打ち上げ”が行われていたんですよ。『なつぞら』は、4月には最高視聴率となる23.6%を記録し、5月に入っても20%超えを連発するなど絶好調。現場のムードもよく、懇親会という名目で、撮影期間中に打ち上げが開催されたそうです。

 ヒロインのなつを演じる広瀬すずさん(20才)はもちろん、松嶋菜々子さん(45才)、藤木直人さん(46才)、草刈正雄さん(66才)ら前半の主要キャストや、スタッフなど合わせて120人ほどが集結。お店を貸し切りにして、3時間ほど盛り上がりました」(NHK関係者)

 朝ドラの打ち上げは5つ星ホテルの宴会場などで行われることが多かったが、今回会場となったのは、センター街の奥に位置するダイニングバー。普段は洋楽のヒップホップが大音量で流れ、外国人や学生たちでごった返す。店内のダーツを楽しみながら、ナンパに興じる客も見かける店だ。

 ピザやポテトフライなどの食事のコースに飲み放題がついて3500円~と、いかにも若者向きでコスパがいい。

「スタッフのお気に入りの店で、NHKから近いということもあって白羽の矢が立ったそうですが、松嶋さんや草刈さんがこの店にいるのは違和感がありましたね(笑い)。ただ、費用の面では助けられた人も多かったようです。国民の受信料で成り立っているNHKのドラマの打ち上げは会費制で、出演者も含め参加者全員から徴収するのですが、会場がホテルだと1人6000円はとられるところ、今回は4000円で済んだので」(前出・NHK関係者)

 異例だったのは会場だけではない。実は、朝ドラの撮影中に打ち上げが行われること自体が珍しいのだという。

「クランクアップ後の打ち上げは毎回行われますが、中打ち上げなんて朝ドラではそうそうありません。というのも、朝ドラの撮影はかなり過酷。ヒロインは肉体的にも精神的にも追い込まれるので、飲み会に誘えるような雰囲気ではないんです。その点、すずちゃんは、のびのびと演じていて余裕が感じられる。だからこそ、自然と『親睦会をしよう』という流れになったのかもしれません」(芸能関係者)

 広瀬だけでなく、脇を固める俳優陣の熱演も高視聴率の要因だろう。中でも、草刈演じる泰樹は数々の名せりふが話題を呼んでいる。

「草刈さん自身も台本を読むたびに涙しているほど。打ち上げ終盤には、草刈さんが締めの挨拶をしたそうです。泰樹を彷彿とさせる感動的なスピーチでしたが、会場の音楽に消されて聞こえなかった人もいたみたいですよ(笑い)」(前出・NHK関係者)

 クランクアップの暁には、きっと超豪華な打ち上げが催されるはず。ドラマのナレーション風に言うなら「ああ、なつよ、その日を夢見て、来週に続けよ」というところか。

※女性セブン2019年6月6日号

関連記事

トピックス

2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《凜々しきお姿》成年式に臨まれた悠仁さま 筑波大では「やどかり祭」でご友人とベビーカステラを販売、自転車で構内を移動する充実したキャンパスライフ
NEWSポストセブン
中途採用応募者が急に増えて担当者は困惑(写真提供/イメージマート)
《SNSの偽情報で実害》中途採用に「条件満たさない」応募者が激増した企業、勝手にFラン認定された大学は「少子化の中、学生に来てもらう努力を踏み躙られた」
NEWSポストセブン
趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
日本復帰2戦目で初勝利を挙げたDeNAの藤浪晋太郎(時事通信フォト)
横浜DeNA・藤浪晋太郎を大事な局面で起用する三浦大輔監督のしたたかな戦略 相手ファンからブーイングを受ける“ヒール”がCSの行方を左右する
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
15人の大家族「うるしやま家」(公式HPより)
《ビッグダディと何が違う?》フジが深夜23時に“大家族モノ”を異例の6週連続放送 今、15人大家族「うるしやま家」が人気の背景 
NEWSポストセブン
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン