真鍋:写真とかが出ちゃうと、いろいろ大変ですもんね。
堀江:僕も以前、名古屋駅で新幹線を乗り換えていたら、名古屋のチンピラ風の人が「握手してください」と声をかけてきて。普段、僕は1人だと声をかけられるので、いつも外出するときは2人以上にするようにしてるんです。でも、そのときはたまたま1人で。
内心、めんどうくさいな……と思いつつ、握手してたら、その人が「ボスを連れてきます!」と言って、本当にボスを連れてきてしまって。そしたら、某有名暴力団の偉い人だったんですよ。そしたら、その人が「なにか困ったことがあったら、言ってくれ。これから、東京に行くから」と。それを聞いて、「絶対相談したくないよ!」と思ってたんですが、半年後くらいに某格闘技イベント観に行って、格闘技プロモーターのとある有名人に挨拶に行ったら、その場にいたんです……。
真鍋:うわぁ、すごいですね!!
堀江:格闘技業界も、そっち系の人たちとのつながりはバリバリありますからね。でも、ヤクザの人たちは、どうしてそうやって僕とかに話しかけてくるんだろうってっ思ってたんですけど、いまの話を聞いて納得しました。基本的に、彼らは寂しいんですね。
真鍋:そう思いますね。ヤクザの人たちは、人権的に見て、すごくひどい扱いを受けるケースも多いみたいです。たとえば、自分の名義で部屋を借りられないとか、電話を契約できないとか。ヤクザを弁護している先生とかにもお話を伺ったことがあるんですが、弁護士の視点から見ても「ちょっと度が過ぎているんじゃないか」という意見もよく聞きます。世間の風当たりが、強すぎるんじゃないか……と。
堀江:だから、ちょっとでも誰かと接点ができると、ぐいぐい来るんですね。
※堀江貴文著『ウシジマくんvs.ホリエモン カネに洗脳されるな!』(小学館文庫)より抜粋