秋篠宮邸の庭で、ご一家4人での家族写真(宮内庁提供)
一方で寂しがり屋の面もあり、両陛下が公務に出られた時には天皇陛下がじっと耐えられたのに対し、秋篠宮さまはこらえられず泣かれることが多かった。
1972年に学習院初等科に入学し、その後、中・高等科から大学へと進まれた。学生時代は、上から押しつけられて勉強することがあまりお好きではなく、試験の前だけ頑張って結果を出す“要領のいいタイプ”だったという。前出の元宮内庁職員は、「ご兄弟は、いろいろな面で対照的でした」と指摘する。
「秋篠宮さまの大学時代は友人とよく飲み歩き、カラオケでものまねを披露されることもありました。常にお側に控えていたSPをまかれて、一般客に気づかれず飲むことも多く、どこに行かれてもSPを受け入れていた天皇陛下とは対照的でした。
東宮御所でテニスをする際も、陛下はとてもまじめにボールを打ち返されますが、秋篠宮さまはスピンをかけるなど、さまざまなテクニックを駆使されていました」
一方、1988年に学習院大学を卒業後、英オックスフォード大学に留学されると、動物学にのめり込み、留学中はかつての勉強嫌いが一転して、朝から晩まで机に向かわれた。
20年以上にわたって秋篠宮さまと親交のある、毎日新聞編集委員の江森敬治さんの著書『秋篠宮さま』(毎日新聞社刊)によると、秋篠宮さまは上皇上皇后両陛下の教育方針についてこう述べられている。
《子供は何かをやりたいと言っても、それを否定する親もいると思う。両親はそういうことはなく、とにかく、私の好きな分野をずっと歩かせてくれた。そのことに大変、感謝している》
※女性セブン2019年7月11日号
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