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2019.07.29 16:00  週刊ポスト

吉本闇営業騒動に元組長「スケール小さ過ぎてイヤになるわ」

「負債総額は12億円。裏も合わせればもう少し多いけど、債権者会議を仕切ったのは、わしも知ってる関西の右翼の整理屋やった。任意整理に持っていって話は大体、つけたんやけど、千葉の木更津にうるさいのがひとりおった。地元の暴力団系金融屋。先生と一緒にそこに行くと、20~30人、若いのを揃えて待ってるわけや。『田舎モンのすることや、こんなん偽物や』と思うた。『どちらさんですか』というので、『大阪の天野や』と。後は駆け引き。気合いで押し通し、最後は納得させて乗り切った」

 勝は、翌年、妻の中村玉緒を社長に新生勝プロを起こして活動再開。NHKの大河ドラマ『独眼竜政宗』(1987年放送)で豊臣秀吉を演じるなど復帰を果たした。しかし、1996年11月、喉頭がんであることを告白して、柏市の国立がん研究センターに入院する。天野は最期までそばにいた。

「誰にも知らせず、玉緒さんと子供、それにわしが世話するぐらいで、静かで穏やかな入院生活やった。同じ病棟の同じ階に、(萬屋)錦之介が入院してて、もちろんお互い良く知ってんやけど、会っても話もせんの。向こうは奥さんが車椅子を押し、こちらはわしが押し、やっぱり自分の弱った姿を人に見せたくないんやね。

 二人はほとんど同じ年(萬屋がひとつ下)やけど、錦之介の方が先(1997年3月)に亡くなって、そのニュースを、わしが付き添ってるときにたまたま病室で見てしまった先生は、見るからにショックを受けとったね……」

 勝は、その3か月後の1997年6月、65歳の若さでこの世を去った。

●いとう・ひろとし/1955年福岡県生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業、編集プロダクションを経て、ジャーナリストに。経済事件、暴力団事件などの取材に定評がある。主な著書に『黒幕 巨大企業とマスコミがすがった「裏社会の案内人」』など。

※週刊ポスト2019年8月9日号

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