「ひょうきん懺悔室」や「ひょうきんベストテン」を担当した荻野氏も言う。

「私のコーナーはたくさんカットされているのに、三宅担当のタケちゃんマンが長いから、こちらの面白さを伝えろよって言ったりしました。お互いに切磋琢磨して、競っていたんですね。だからこそ、中身が濃い番組ができたのだと思います」

◆50%がお笑いを見ていた

 番組開始の翌年、1982年には視聴率が20%を超え、ついに初めて『全員集合』を破る。その頃、巨人戦のナイター中継(日テレ系)は30%ほどの視聴率で、2大バラエティが50%の視聴率を奪い合うという状況だった。荻野氏は、忘れられないエピソードがあるという。

「世間では『全員集合』とライバル関係にあると思われていたけれど、志村けんさんに偶然お会いしたことがあって。『ジャイアンツには勝てないけど、2つの番組を足すと、視聴率では笑いが野球より勝っている。いいね』と言ってくれて、うれしかったのを覚えています。野球中継の裏で、笑いと笑いがぶつかっていた。バラエティを求めていた人が、視聴者の半分もいたのは、すごい現象です」

●取材・文/戸田梨恵、小野雅彦

※週刊ポスト2019年8月16・23日号

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