国内

組長に銃弾の贈り物 3つの山口組「血の9月抗争」始まるか

事件翌日の現場付近

 日本最大の暴力団、山口組が分裂してから4年が経とうとしている。六代目山口組から神戸山口組が分かれ、さらに神戸から任侠山口組が分裂し、「3つの山口組」が並存する“冷戦膠着状態”が続いていたが、突如として音が鳴った。この4年でもっとも危険な時期を迎えたと、暴力団取材のプロは見る。暴力団事情に詳しいフリーライターの鈴木智彦氏がレポートする。

 * * *
 JR新神戸駅から徒歩10分、神戸市熊内の住宅街に、地域住民が“寮”と呼ぶ六代目山口組の中核団体・弘道会の関連施設がある。神戸市内のホテルが警察主導で連携し、暴力団の宿泊を拒否しているため、神戸入りした弘道会関係者のほとんどがこの施設に宿泊するからだ。

「新幹線の線路をまたぐ陸橋を渡って、坂を上っていくと、右手にジュラルミンの楯を連ねたようなイカつい外壁のビルが見え、その奥に日本家屋がある。これが弘道会の寮であることはみんな知ってます。あちこちの角にいつも見張りの車がいるので、こっちの顔を覚えられるんちゃうかと不安やったです」(近所に住む50代女性)

 8月21日午後6時15分頃、その“寮”の前に、組員が乗る白い軽自動車が停車した。荷物と同乗者を下ろし、50メートルほど上にあるUターンスペースで車を転回しようとした。

 そのとき、黒っぽい原付スクーターが上ってきて、軽自動車をパスして坂の上に消えた。ライダーは白っぽいフルフェイスのヘルメットをかぶり、黒っぽい鞄をたすき掛けしていた。

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン