2002年に誕生日会見に臨まれる雅子さま。現状では、これが最後の会見になっている(撮影/時事通信フォト)
「皇太子妃のお立場で誕生日会見を始められたのは、美智子さまです。雅子さまもそれにならい、2002年に療養されるまでは誕生日会見を単独で行ってこられました」(前出・皇室ジャーナリスト)
美智子さまが皇后となられてからは、誕生日には文書にてお気持ちを発表されてきた。ただ、事あるごとに積極的に会見も続けてこられた。
「海外訪問時やご結婚50年の節目などに両陛下そろって会見に臨まれてきました。ここ10年ほどは行っておらず、会見をされている印象が強くないのかもしれませんが、美智子さまは平成時代に計16回の会見を行っています」(前出・皇室ジャーナリスト)
その背景には、「開かれた皇室」を目指す上皇陛下のお考えがあったという。
「かつて昭和前期までの皇室は、国民からはその内側の様子がうかがい知れない閉ざされたものでした。『開かれた皇室』を目指す背景には、そうした時代への問いもあったのでしょう。美智子さまも、会見の持つ、国民に直接言葉を届けるという重要な意味を理解されていたはずです」(前出・皇室ジャーナリスト)
◆来年年初の行事を終えられたら