終電で帰宅することも多いという、ある派遣社員の女性はこう語る。
「居酒屋へ行ったり、ビールを買うほどの金銭的な余裕がなくても、ストロング系酎ハイなら毎晩、おいしく酔っ払えます。お酒好きの友人とは、“ストロングをキメる”と冗談を言って笑っています」
“麻薬”を使った時と同じ隠語を使うほど、酔いが回るということだろう。
男女平等の社会になり、女性の飲酒への偏見はなくなった。働く女性も多くなり、専業主婦より自由に使えるお金は増えたが、決して余裕があるわけではない――そんな現代女性のジレンマを癒す存在が、ストロング系酎ハイなのかもしれない。
毒にも薬にもなるこの酒を安全に飲むには、どうすればいいのだろうか。
「厚生労働省のe-ヘルスネットに掲載されている『健康を守るための12の飲酒ルール』をぜひ参考にしてほしい。“純度の高いお酒なら悪酔いしない”といった噂話もありますが、科学的根拠はありません。お酒は度数が高いものほど酔いやすく、量が多いほど健康を脅かすというのが常識です」(岩原さん)
ストロング系酎ハイを人生のよきパートナーにするためには、適量を守り、節度ある飲酒を忘れてはならない。
※女性セブン2019年10月10日号