スポーツ

30年取材してきた記者の見た「野球人・カネやん」の魅力

豪快な笑顔が印象的だった

豪快な笑顔が印象的だった

 プロ野球の国鉄、巨人で活躍し、史上唯一の400勝投手である金田正一氏は、現役を退いてからも『週刊ポスト』で長く「誌上総監督」として数々の名物企画を世に送り出してきた。現役時代の実績だけでなく、その強烈なキャラクターと温かい人柄で多くのファンに愛された。ロッテ監督を退任後、約30年にわたって金田氏を取材してきた週刊ポスト記者が間近で見た、金田氏の魅力とは──。

 * * *
 金田さんから最後に連絡があったのは今年7月末。「死ぬかと思ったよ」という心筋梗塞の手術を無事に終えた報告だった。

「ワシは心臓には自信があって、これまで一度も心臓で病院にかかったことがない。もちろん胸が痛いなどの予兆もなかった。体のケアには自信があったが、やはり86歳だからのぉ。もう少し運動をすればいいが、膝も痛い。今年の暑さも堪えた。(週刊)ポストの読者も高齢者が多いだろうから、記事で扱ってみたらどうだ」

 そのアドバイスに従い、金田さんの体験談を交えた「真夏の心筋梗塞」という記事を掲載した(『週刊ポスト』8月30日号)。記事が出た頃、金田さんは腹痛を訴えて再び入院。その後はICUで治療を続けていたようで、金田さんから電話がかかってくることはなかった。

 金田さんに向かって“金田さん”とか“カネさん”と呼ぶことはない。敬意を払って“監督”と呼ぶ。金田さんが電話をかけてくるときは「長嶋さんじゃ」とお決まりのネタから始まる。そして、世の中で起こった気になる出来事に対して“カネやん節”が炸裂する。

 今年はその頻度が高かったが、常に野球界のことを気にかけていた。心筋梗塞のことを話していても、話はこんなふうに展開する。

関連記事

トピックス

詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長》東洋大卒記者が卒業証明書を取ってみると…「ものの30分で受け取れた」「代理人でも申請可能」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
《フジテレビに蔓延するオンカジ問題》「死ぬ、というかもう死んでる」1億円以上をベットした敏腕プロデューサー逮捕で関係する局員らが戦々恐々 「SNS全削除」の社員も
NEWSポストセブン
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
《新歓では「ほうれん草ゲーム」にノリノリ》悠仁さま“サークル掛け持ち”のキャンパスライフ サークル側は「悠仁さま抜きのLINEグループ」などで配慮
週刊ポスト
70歳の誕生日を迎えた明石家さんま
《一時は「声が出てない」「聞き取れない」》明石家さんま、70歳の誕生日に3時間特番が放送 “限界説”はどこへ?今なお求められる背景
NEWSポストセブン
一家の大黒柱として弟2人を支えてきた横山裕
「3人そろって隠れ家寿司屋に…」SUPER EIGHT・横山裕、取材班が目撃した“兄弟愛” と“一家の大黒柱”エピソード「弟の大学費用も全部出した」
NEWSポストセブン
イスラエルとイランの紛争には最新兵器も(写真=AP/AFLO)
イスラエルとの紛争で注目されるイランのドローン技術 これまでの軍事の常識が通用しない“ゲームチェンジャー”と言われる航空機タイプの無人機も
週刊ポスト
ノーヘルで自転車を立ち漕ぎする悠仁さま
《立ち漕ぎで疾走》キャンパスで悠仁さまが“ノーヘル自転車運転” 目撃者は「すぐ後ろからSPたちが自転車で追いかける姿が新鮮でした」
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「こんなロケ弁なんて食べられない」『男子ごはん』出演の国分太一、現場スタッフに伝えた“プロ意識”…若手はヒソヒソ声で「今日の太一さんの機嫌はどう?」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《模擬店では「ベビー核テラ」を販売》「悠仁さまを話題作りの道具にしてはいけない!」筑波大の学園祭で巻き起こった“議論”と“ご学友たちの思いやり”
NEWSポストセブン
1993年、第19代クラリオンガールを務めた立河宜子さん
《芸能界を離れて24年ぶりのインタビュー》人気番組『ワンダフル』MCの元タレント立河宜子が明かした現在の仕事、離婚を経て「1日を楽しんで生きていこう」4度の手術を乗り越えた“人生の分岐点”
NEWSポストセブン
元KAT-TUNの亀梨和也との関係でも注目される田中みな実
《亀梨和也との交際の行方は…》田中みな実(38)が美脚パンツスタイルで“高級スーパー爆買い”の昼下がり 「紙袋3袋の食材」は誰と?
NEWSポストセブン
カトパンこと加藤綾子アナ
《慶應卒イケメン2代目の会社で“陳列を強制”か》加藤綾子アナ『ロピア』社長夫人として2年半ぶりテレビ復帰明けで“思わぬ逆風”
NEWSポストセブン