芸能

NHK『スカーレット』の見所とリアルに再現された昭和20年代

タイムスリップしたような川原家のセット

 燃えさかる炎に対峙するヒロイン──衝撃的な映像からスタートした『スカーレット』は、NHK連続テレビ小説101作目となる記念すべき作品だ。

 陶芸の里・信楽(滋賀県)を舞台に、信楽焼に魅了され女性はほとんどいなかった陶芸の世界に入り込んでいくヒロインの川原喜美子(戸田恵梨香)の情熱的な人生が描かれる。これからの半年間“朝の15分”が楽しくなること間違いなしの見どころを紹介する。

 昭和22年、父・常治(北村一輝)の借金が原因で大阪から滋賀県・信楽に引っ越してきた川原家。貧しいながらも、2人の妹の面倒を見ながら明るく元気で前向きな喜美子には常治が連れてきた草間宗一郎(佐藤隆太)や、信作(林遣都)、照子(大島優子)との出会いがあった。

 地元のガキ大将とケンカするほどのワンパク娘だった喜美子だが、信楽の土地で出会った「信楽焼」の輝くような緋色に魅せられるように…。

 信楽とは対照的な華やかな世界。憩いの場となる食堂は、赤色の聚楽壁(土壁の一種)にシャンデリアと都会的な印象だ。制作統括・内田ゆきさんはこう言う。

「これまでとは異なる世界に飛び込むということをテーマにし、モダンな雰囲気になっています」

 また、リアルな再現を目指して舞台の地に足を運ぶこともあったという。

「収録が始まる3~4か月前から、当時の滋賀県の写真を探すところから始め、現地にロケハンに行き、そこで生活されていたご年配のかたに憶えておられるお話をうかがいました。当時の民家はどうだったのか、どんな家具や生活用品が使われていたのかと、リアリティーを追求しました。川原家が置かれている“貧しさ”が伝わると思います」(内田さん)

 中学を卒業した喜美子だが、一家の家計が苦しく高校進学を諦め就職することに。常治の一存で決められた働き場所は大阪の下着デザイン会社。知り合いのいない大阪で、住み込みで下宿屋の女中として働くことになったが、そこには個性的な下宿人ばかりで…!?

 なお、内田さんは「大阪と信楽と喜美子には恋も待ち受けていますが、詳細はまだ言えません!(笑い)」とも語った。

※女性セブン2019年10月24日号

憩いの場となる食堂は、赤色の聚楽壁(土壁の一種)にシャンデリアと都会的な印象

たったひとりで大阪に出た喜美子を迎え入れる「荒木荘」

当時の滋賀県の写真を探すことから始め、リアリティーを追求

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン