「そうはいっても、日本シリーズになると、他チームよりも巨人が出たほうが関東地区では数字を獲ります。巨人戦のナイター中継は2006年から減り続けていますが、それ以降の巨人出場の日本シリーズ初戦は2008年19.4%、2009年18.0%、2012年17.3%、2013年22.5%と20%前後を確保している。他カードの初戦を見ると、去年の広島対ソフトバンクは12.8%、一昨年のソフトバンク対DeNAは9.8%、2016年の広島対日本ハムは18.5%、2015年のソフトバンク対ヤクルトは9.3%でした。以前のように30%を超えるような驚異的な視聴率は出ないにしても、相対的に見れば巨人は高いんです」
今年の日本シリーズ第2戦は、大きな裏番組と戦うことが決定している。巨人対ソフトバンクがTBS系列で中継されるが、同時間帯にラグビーW杯の準々決勝・日本対南アフリカがNHKで放送されるのだ。
「日本が史上初の決勝トーナメント進出を決めた10月13日のスコットランド戦は日本テレビ系で中継され、視聴率39.2%を記録しました。準々決勝はこの試合と同じくらい、もしくはそれ以上の数字を獲るでしょう。そうなると、日本シリーズは必然的に下がるはず。巨人の人気が落ちた2000年代以降でも、日本シリーズの巨人戦が視聴率10%を切ったことはありません。今回は史上初の1ケタ台を叩き出してしまう可能性もありえます」
プロ野球最大のイベントは、ラグビーW杯と渡り合えるのか。試合内容とともに、視聴率も注目される。