「初犯なんて、罪を認めれば、どんなに長くても初公判が終わる数か月で保釈されて出てこれますから、気が楽ですよ。沢尻さんだって、それぐらいのことは知っています」(前出・飲食店経営者)
かたや、テレビのコメンテーターには、すでに沢尻復帰を口に出す者もいる。東山紀之は、「たかがクスリで人生終わってほしくないね」「いい女優さんですからね、クスリではなく芸道にね、真摯に向き合ってほしい」と擁護。テリー伊藤も「沢尻エリカは芸能界でも唯一無二の存在。圧倒的に美しい。あの存在って吉永小百合さんとか夏目雅子さんに近いものすごい力がある。彼女に対してみんな敬語を使っていく。彼女はその中で孤高になっていく」「小劇場に出てもいいじゃないか」と復帰プランまで口にした。
たしかに違法薬物に手を出した人でも更生し、社会復帰するチャンスは与えられるべきだ。
しかし、「刑務所に行くわけじゃないし、涙でも流しておけばまた復帰できる」と開き直れるような状況が望ましいのだろうか。
そこでまた違法薬物を使用した芸能人が早期に再起を果たしたのであれば、薬物報道はむしろ「あんな事件を起こした人でも復帰できるんだ」と薬物常習者におかしな自信を与えてしまうことにならないか。芸能人の度重なる薬物事件報道は、薬物犯罪に“寛容”な社会を醸成しているようだ。
※女性セブン2019年12月19日号