鈴木:実は『Santa Fe』には非常に苦い思い出がありまして。当時、私はFLASHの編集長で、篠山さんが表紙の写真を撮っていました。そこで、あるとき宮沢りえさんが1週間休みを取れるというので、篠山さんのチームとFLASHのチームで彼女をハワイに連れて行き、表紙やグラビアの写真を撮ったんです。

 そして帰国して4日後だったか、朝日新聞に『Santa Fe』の全面広告が出たんです。何かの間違いじゃないかと思うくらい驚きましたよ。篠山さんのチームも、りえさんもりえママも口が硬くて、1週間一緒にいたのにおくびにもださない。おかげでスクープのチャンスを逃した私は社内で立場がありませんでした。

石川:宮沢りえがきっかけになって、次々と有名女優がヘアヌード写真集を出す時代に突入していきましたね。

【プロフィール】
◆いしかわ・じろう/1941年生まれ。1966年平凡出版(現マガジンハウス)入社。POPEYE、BRUTUS、Tarzan、GULLIVER、平凡パンチ各誌編集長を歴任。1993年に退職し編集プロダクション「JI inc.」を設立。1994~2002年、テレビ朝日系『トゥナイト2』の司会を務めた。

◆すずき・のりお/1940年生まれ。1962年光文社入社。女性自身を経て、週刊宝石、FLASH創刊に携わり、1988年からFLASH編集長、1996年から週刊宝石編集長。女性自身の発行人も務めた。2004年に光文社常務を退任。

◆もとき・まさひこ/1945年生まれ。1970年講談社入社。1990年からFRIDAY編集長、1992年から週刊現代編集長、1999年からWeb現代編集長。2006年退職し、その後オーマイニュース日本版編集長&社長を務めた。

●取材・構成/鈴木洋史 撮影/榎本壯三

※週刊ポスト2019年12月20・27日号

関連記事

トピックス

羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
入社辞退者が続出しているいなば食品(HPより)
「礼を尽くさないと」いなば食品の社長は入社辞退者に“謝罪行脚”、担当者が明かした「怪文書リリース」が生まれた背景
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
入社辞退者が続出しているいなば食品(HPより)
いなば食品、入社辞退者が憤る内定後の『一般職採用です』告知「ボロ家」よりも許せなかったこと「待遇わからず」「想定していた働き方と全然違う」
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン