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2020.01.17 16:00  週刊ポスト

元西成区長「意外に治安いいし夜中歩いてもまず襲われない」

日雇い労働者が集まるあいりん地区(時事通信フォト)

「ディープ大阪」として知られる大阪府大阪市西成区。橋下徹大阪市長(当時)から任命され区長を務めたのが臣永正廣(とみなが・まさひろ)氏だ。臣永氏が当時の経験を語る。

 * * *
 2012年から2016年までの4年間、大阪市西成区の区長をしていました。大阪の24区は東京と違って自治体ではない。区長は選挙ではなく市長が任命する形でした。そこで橋下徹市長が大阪都構想の前段階として区長を公募し、私もそれに応募したんです。

 貧困層の子供たちが十分な教育を受けられるよう、区の支援体制を拡充したいという思いがありました。ただ、現実は大変でした。地元の徳島から来て、初めて新今宮駅を降りたら、おしっこの匂いがしたのをよく覚えています。在任中は、あいりん地区など大阪一ディープな街をど真ん中で見て来ました。

 何しろ覚醒剤が街中で普通に売られていましたから。注射器も路上に転がってた。検挙される人の3割は生活保護受給者で、使用も売買も同じくらいの割合。だから「税金で密売人と使用者を養っているようなものだ」と西成署の刑事がよく愚痴ってました(苦笑)。

 もちろん、真面目に働いて現状を脱却しようとする生活保護受給者もいましたし、彼らから生活保護手帳を取り上げる闇金業者もいて、それは許せないことでした。支給日に借金取りが付いていって、支給されたそばから現金を取り上げてね。賭博を紹介して、借金漬けにする。そういう連中は警察と連携してどんどん取り締まっていきましたよ。

 ヤクザももちろん多い。西成署によると、いわゆる暴力団の組事務所は東組のような大手を含めて区内に10数か所はありました。ただ、在任中に派手なドンパチはありませんでした。

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